生物資源工学部会

部会長:野口良造、副部会長:(調整中)、幹事:(調整中)

世界の人口の都市への一極集中や、成熟社会や農村での人口減少、食料・環境問題、安定したエネルギーの確保、新たなライフスタイルへの変革など、21世紀の課題を解決するためには、地球上に大量に存在する生物資源(バイオマス資源)の活用が大きな役割を担うと考えられます。生物資源の活用には期待が大きいものの、それらの利用はまだ発展途上です。一方で、東南アジアでは、熱帯雨林の環境保護を前提に、食用や燃料利用のためパーム油の利用が進められているなど、持続的社会の構築に向けて、国際的に新たな生物資源の活用が進められています。生物資源工学部会では、最先端の農業情報技術を活用し、持続型地球環境社会を設計するための技術的課題の解決を目指します。

研究課題例とキーワード:

農業情報分野における生物資源工学へのアプローチはますます重要になってきています。生物資源は主に生物(モノ)を取り扱うことから、それらを最適に処理するための統合化された情報管理、また地球環境への影響などが重要視されています。また、生物資源の工学利用において、経済学、倫理学などの接点を探索することも求められます。

研究課題例とキーワードとして以下のようなものが挙げられます。

  • 生物資源利用社会のシステム設計、有機性廃棄物の資源・エネルギー化 (GIS、LCA、システムダイナミクス、データマイニング、意思決定支援、システム解析、エネルギー・エクセルギー解析)
  • 生物資源利用における世代間倫理 (自然回復、技術者、持続的開発)